お中元の時期になると、あれこれ悩んでしまうことってありますよね。
相手に喜んで貰うことが大事といっても、お中元にはいろいろマナーがあります。
失礼のない贈り方をしたいけど、これってマナー違反?
なんて、いざというときに考えてしまうことも多いかもしれません。
「のし」一つとってもそうですし、送るの良いのか、手渡しするのが筋なのか…はたまたお返しはどうしたら?
などなど…わからないことはいろいろあります。
そういう疑問を解決するための困らないお中元の基本マナーをお伝えします、ぜひチェックしてください。
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お中元を贈る先で多いのは?
お中元を贈る先はいろいろありますが、一番多いのは「両親」なんですね。
これが約半数程度を占めています。
次が「親戚」続いて「会社の上司」となっています。
他には、「恩師」や「仲人」…これらで殆どを占めています。
そして贈る物の商品としては、やはり実用性のあるものの他、品質がよく、認知度があるメーカーで安心できるものが多いようです。
お中元っていつ頃の時期に贈るのがマナー?
一年の半期の区切りを意味するのが「お中元」です。
その時期に、日頃からお世話になっている人たちへ贈り物をするんですね。
贈りものをする時期は、6月下旬から8月上旬となっていますが、地域によって違いますので注意が必要です。
●関東地方:6月下旬~7月15日頃
●関西以西:7月上旬~8月15日頃
までに届くように送るのが良いでしょう。
近年では、地域差も薄れてきていますが、とりあえずは雰囲気的に上記の時期を目安にしておいた方が無難です。
マナーなど心配でしたら、どちらでも適応する時期の7月上旬が一番安心です。
関西以西では旧盆の習慣があることから地域によって違いがあるとのことです。
お中元の「のし」のマナーって?
「のし」には、「内のし」と「外のし」がありますが、お中元は基本的に「外のし」になります。
ただし、最近は郵送することも多くなっているため、その場合は「内のし」なんですよね。
手渡しで直接渡す時には、「外のし」が正式のマナーではあります。
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うっかりしていて贈る時期が過ぎてしまったら?
気がついたら、お中元の手配をするのを忘れてしまっていた!( ̄▽ ̄;)!!
なんて時には、お中元として贈るのはやめましょう。
マナーに反することになり、かえって失礼にあたります。
そんな時には、お中元として贈るのではなく、「暑中御見舞」「残暑御見舞」とします。
また、目上の方へは、「暑中御伺」「残暑御伺」となります。
これも、関東、関西によって時期が違いますよ。
●関東:
7月中旬(16日頃)~8月上旬(7日頃)まで~暑中御見舞or暑中御伺
8月上旬(8日頃)~8月末(31日頃)まで~残暑御見舞or残暑御伺
●関西:
8月中旬(16日頃)~8月末(31日頃)まで~残暑御見舞or残暑御伺
※「のし」の表書きも同じように書き換えます。
喪中の場合のお中元はどうしたら良い?
そもそもお中元とは、お祝いの贈り物ではないのです。
お世話になった方への感謝の気持ち伝えるものです。
なので、喪中の際に遠慮すべきものではありません。
むしろ、季節の挨拶的意味合いが強いので、お中元を贈ることに何の問題もありませんよ。
ただし、初七日が済んでいない時期に贈るのは控えた方が良いでしょう。
できれば、四十九日を過ぎてからが無難です。
お中元の時期とズレてしまう時には、「のし」の表書きを変えて、「暑中」や「残暑」の御見舞や御伺いとします。
その際には、通常のお中元で使用する紅白の蝶結びの水引きのものではなく、白い無地の奉書紙、または白い短冊に表書きして贈りましょう。
お中元のお返しは必要なこと?
お中元は、お世話になった人へ贈るのが本来のあり方。
なので、贈られた方として、お礼状は書くべきですが、お返しは必要ありません。
…ですが、時代の流れで、意味合いが少しずつ変わってきたのも事実。
贈る、贈られる立場が同等な場合も、結構あるんですよね。
基本的は必要ないといっても、気持ち的にお返ししたいのであれば、頂いた品物の同額程度のものを贈っても、問題ないでしょう。
とはいえ、同額って…悩ましいですよね。
明らかに、お返しする物が最初に贈られた物より高価であったりした場合、角が立ったりすることもあるので神経を使いますが、くれぐれも金額には注意しましょう。
また、相手との関係にもよりますが、お返しをすることによって「お中元なんて贈ってくれるな」という意味にとられることもあるので、なんとも難しいところです。
お中元は、中国の風習がもとになっています。
中国古来の祭り事に、神に供え物をして身の汚れを清める日として「上元」「中元」「下元」があるのですが、そのうちの7月の「中元」であるものが日本に伝わりました。
日本の習わしと「中元」が融合して、お世話になった人へ品物を贈る習慣となったようです。
現在の「お中元」として定着し始めたのは明治30年代と言われています。
本来、お中元を贈る際の渡し方は、直接持参して手渡しするのが礼儀ですが、現在は、宅配などを利用して贈ることも少なくありません。
時代とともに、季節の風習も変わっていくのは、ある意味仕方ないことですよね。
マナー違反にならないようだけ気をつけたいものです。
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