肛門が痒い原因の代表的なものは「肛門周囲皮膚炎」です。
肛門の周りの皮膚がカンジダ菌、糸状菌などの真菌に感染して皮膚炎を起こしてしまうと、イタ痒い…というような症状が出ます。
痛みを感じる神経と痒みを感じる神経は同じ神経なので強い刺激は痛みとして感じ、弱い刺激は痒みとして感じるんですね。
傷が治る過程で、痒みを感じるのはこのためです。
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なかなか治りづらい肛門周囲皮膚炎
肛門周囲の皮膚炎が酷くなると、皮が向けてヒリヒリとした痛みを感じたり、出血や浸出液で下着を汚したりします。炎症が収まってくると、今度は強い痒みを生じてくるのです。
痒みというのは、副交換神経が活発になる夕方や夜間に感じやすくなります。
夜、寝ようと思ってベッドに入ってから痒みで眠れなかったり、眠ることができても無意識のうちに肛門を掻いてしまっていることもあるでしょう。
しかし、掻けば掻くほど皮膚炎は悪化するので、せっかく治りかけても掻いてしまうとまた状態が戻ってしまいます。
こうした悪循環をおこしてしまうので、「肛門周囲皮膚炎」は、なかなか完治しずらいんですね。
対処法や治療は?何科に行けば良い?
治療法は皮膚の炎症と痒みを鎮める内服薬と軟膏が使われます。
また、肛門を正しく洗うなど、スキンケアを適切に行うことが必要です。
でも…一番、大事なのは、とにかく「掻かない」こと。
痒みがある部分を掻いたときのスッキリした気分は、何事にも変えがたいものですが、そこはグッと我慢しなければなりません。
掻き過ぎると、また病状を悪化させてしまいます。
慢性化すると、皮膚が厚くなったり変色をおこしてしまうのです。
デリケートな部分のことですから、できれば病院には行きたくないかもしれませんが、痒みが強いようなら、我慢しないで早目に受診することをオススメします。
受診する場合は、肛門科か皮膚科で診察を受けてください。
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