ご飯を炊こうと米びつを出して中を覗いたら…なんか黒いものが点々と…えぇっ!!む、虫っ!!?こんな経験ないでしょうか^^;
お米に虫が発生しやすいのは、特に無農薬栽培された米や薬品を使わずに長期貯蔵された場合です。でも…それ以外でも虫は発生しますし、虫がわくのは決して珍しいことではないんですね。
米につく虫の種類で多いのは主にコクゾウムシと、ノシメマダラメイガです。
この米って、食べても害はないんだろうか?それ以前に気持ち悪い…、全部捨てたいけど、勿体無い…。
次から次へと思いが駆け巡りますよね。
そこで、米や米びつにわくコクゾウムシを代表とする害虫の効果的な対策や虫除けをはじめ、駆除方法などをご紹介します、ぜひ参考にしてください。
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そもそも米につく虫はどこからわく?
お米につく虫の代表格として名を馳せているのは、なんといってもコクゾウムシ(穀象虫)。見た目は、小さなカブトムシのようなフォルムをしており、大きさは2~3mmほどの虫です。
稲の状態からついていることも多いコクゾウムシは、米粒に穴を開けて卵を産み付けるので、精米しても取り除くことができません。
そして、気温が20度以上になると孵化します。
米を食べながら成長…そして米粒に卵を生む…未開封の米袋であっても、すでに虫がついていることもあり得るのです。
この流れを繰り返すので、気がついた時には虫がわいています。
と、いうわけで、コクゾウムシの場合には、もともと米についているとの解釈で間違いありません。
コクゾウムシと並んで、米につく虫の種類として多いのがノシメマダラメイガです。
こちらは、普段、身の回りのどこにでもいる蛾です。エサとなる穀類や粉を探して飛び回っている虫で、体長は7~8mm程度。
このノシメマダラメイガが米の糠層や胚芽部に卵を産みつけ、虫がわくのは幼虫です。
最初から米についているわけではなく、購入したお米の袋を食い破って、中に入り込むこともある厄介な虫です。
米につく虫の特徴
米につく代表的なコクゾウムシとノシメマダラメイガについての特徴をご説明します。
【コクゾウムシの特徴】
コクゾウムシは、気温が20度以上になると、活発に繁殖するんですね。
数日で孵化した卵は、幼虫になり、米を食べながら大きくなります。
米の中に卵を産んで成虫になるまでの期間は約1ヶ月で、また卵を生みます。
しかし、コクゾウムシは、15度以下では成長することも、増えることもできません。低温には弱いんですね。
【ノシメマダラメイガの特徴】
米の糠層や胚芽部分に産みつられた卵は、幼虫に孵化します。
ノシメマダラメイガの幼虫は黄白色で、いも虫様の形をしています。成長すると白い糸を出し蛹を作ります。この糸は米をくっつけてしまう特徴があるので、見た目でそれが分かれば、幼虫がわいていると考えられます。
数週間から1ヶ月半くらいで成虫になって、再び産卵する…これを繰り返します。
害虫全般に言えることは低温に弱い反面、20度を超えると発生し始め、さらには25度以上になると、活発化していきます。
米自体も、気温や湿度の上昇とともに傷みやすくなり、臭いを発生させます。それを虫は感じ取り、その臭いにさそわれてやってくるんですね。
なので、気温、湿度が高い夏などの時期には、特に管理に注意しなくてはなりません。
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米につく虫の効果的な対策は?
お米に虫がわかないようにするための対策、方法は、いたって簡単!
●密閉容器に入れる
●冷蔵庫で保管する
●虫除けを入れる
これが基本です。
密閉容器というのは、冷蔵庫に入るのであれば密閉式の米びつでも良いです。
しかしおすすめなのは、なんと言っても大きめのペットボトル。
5キロのお米だと、だいたい2Lのペットボトル3本程度に収まります。10キロだったら、6本ですね。
確かに、冷蔵庫はかなり占領されますが^^;
でも、どんどん食べていくものなので。残が1本くらいになったらお米を買い足すくらいで良いでしょう。
また、大きめのペットボトルがなければ、500mlのペットボトルでもかまいません。
何度も詰める作業がありますが、冷蔵庫の空いている隙間にも入れられるので、その点は便利です。
500mlのペットボトルだと、だいたいお米が3合入ります。
※冷蔵庫の中でも温度や湿度が安定している野菜室がベストポジションですが、野菜室が空いていなければ、他の場所でも大丈夫です。
<ペットボトルの良い点>
・米びつなどと違って、冷蔵庫の空きスペースに合わせて置ける(ほんの少しの空間は無理ですが)
・残量がわかりやすい、扱いやすい
・目いっぱいまで米を入れてキャップをすると、酸素との接触が少なくなるので酸化(劣化)を遅らせ、鮮度が落ちにくい
あの狭いペットボトルの口から米袋を少し切って移し入れるなんてことは至難の業なので、100均で「じょうご」を購入してくださいね。
もしくは、手作りしても良いですが^^;
手間隙を考えると買った方が良いでしょう。
冷蔵庫で保管する場合も、容器の出し入れはスピーディーに。
温度差が発生すると、結露が生じるため、カビの原因にもなりますので気をつけましょう。
また、特に虫がわきやすい時期は、米はたくさんストックしないで、できれば少なめに適宜購入するようにしてください。
虫除けに効果的なものは?
虫除けには、ペットボトルを使用するのでしたら大きいものは入りませんので、唐辛子(鷹の爪)がおすすめです。
米びつや口の広いものであれば、市販されている虫除け剤(米唐番)などでも良いでしょう。
また効果の程は、わかりませんが100均でも虫除け剤は購入できます。
にんにくも1個か2個くらい丸ごと、米びつの中にいれておけば、虫除けになります。しかし、お米はニオイを吸着しやすいので、匂い移りが気になる人には向いていません。
唐辛子や市販の虫除けグッズも同様です。
口コミでも匂い移りが嫌で使用できなかったという人もいますので、ご注意を。
個人的には、お米を買ってすぐにペットボトルに移し替え、冷蔵庫で保管すれば虫除けグッズを入れるまではしなくても良いとは思います。
米につく虫、ついてしまった虫を駆除するには?
米に虫がわいてしまった時の駆除方法をご紹介します。
虫自体がそんなに多くなく、少し…って時には、洗い流すだけでOKです。
米を洗うと、虫と傷んだ米が浮いてくるので、いつもよりシッカリ、多めの水を使って研げば問題ありません。
蜘蛛の巣状になっていたり、結構な量の虫がわいている場合には、フルイにかけて取り除いたあと、外で新聞紙(ビニールシートでも)などの上にお米を重ならないように広げて置き、半日程度、日陰干しにします。
虫が光りを嫌い、逃げていくので、そのあと新しい容器に入れて保管してください。
風が強い日は、駆除するのには向いていないので(米も飛んでいってしまう)、穏やかな日が適しています。
虫の駆除後は、洗って炊いて食べられますが、虫がついてしまった米びつなどはキレイに洗ってくださいね。
所のシンク下に米びつを置いているご家庭って、結構多いかもしれません。
しかし、台所自体が高温多湿な場所であり、シンク下は、より湿気が酷く最悪な環境なのです。
そんなところに、米びつを置いているというのは、まさに虫がわいてくれ…といっているようなもの。
いくら市販の虫除けを入れたところで、大した意味はありません。
せっかく美味しいお米を購入しても、虫がついてしまっては台無し。
家庭においては、購入したお米は早めに消費することや、密閉容器に入れ温度や湿度の低い所で保管する事が大切ですので、ぜひ上手に対処してくださいね。
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