赤ちゃんのおむつかぶれは、お尻にブツブツや水疱ができたりする状態。
新生児期より年間通して、発生するものです。主な原因は、汚れたオムツを長時間当てていることによるもの。おしりの皮膚が炎症を起こして、皮剥けや痛みなどを起こす場合があります。
また、赤ちゃんの皮膚カンジダ症は、おむつかぶれと間違いやすい症状です。
見た目的に、それぞれの症状は似ているので、判断がつきにくい場合があります
適切な治療薬を使わないと、治らないばかりでなく、悪化することもあるので注意が必要です。
赤ちゃんのおむつかぶれの症状、治療薬、対策、対処、皮膚カンジダ症との違いなどについてお伝えしますので、参考にしてください。
ス ポ ン サ ー リ ン ク
赤ちゃんのおむつかぶれの原因と症状
あかちゃんのおむつかぶれの原因は、おしっこなどの刺激でおしりがただれることにあります。
便が柔らかく、回数が多い低月齢の頃や夏に多いんですね。汚れたおむつを長時間していると、尿が分解されてアンモニアが発生することによって、それが刺激となり、おむつを当てている部分に炎症を起こします。
おしりを拭く時の物理的な刺激が原因になることもあります。
最初は皮膚が赤くなることから始まり、酷くなると赤いブツブツ(丘疹)ができてきます。
重症になると、皮膚が剥けて浸出液が出て排尿や排便のたびに痛がることも。
肛門周囲を中心に赤味が広がり、ブツブツや皮剥けを生じることもあります。
便が弛いときほど治りにくいものです。
おむつかぶれができやすい部位
肛門周囲やおむつがあたっているところ。紙おむつのギャザーがあたる部分もできやすい。
治療法と過程でのケア
赤ちゃんのケアは、コマメなおむつ替え、座浴などで、いつもおしりを清潔にするよう心がけてください。
おむつを頻回に替えること、おしりを清潔に保つことが、とにかく一番です^^
おむつは柔らかな素材で通気性のよいものを選び、下痢のときは座浴やシャワーで洗い流して、より清潔にすることが大切。
治療薬としては、非ステロイド系の薬が処方されることが多いですが、症状が酷ければ、弱いステロイド薬入りの塗り薬の場合もあります。
それでも治らない時には、皮膚カンジダ症の可能性も考えられます。
その場合、ステロイド薬入りの塗り薬を使うと悪化するので要注意です。
●代表的な薬●
・非ヒステロイド系抗炎症薬入り塗り薬:アズノール軟膏、スタデルム軟膏など
・皮膚保護薬:亜鉛華軟膏など
・ステロイド薬入り塗り薬:キンダベート軟膏など
あかちゃんの皮膚カンジダ症の原因と症状
赤ちゃんの皮膚カンジダ症は、お尻や股に赤い湿疹ができる状態です。
なりやすい月齢は、おむつかぶれと同様に新生児以降、年間通してです。
カンジダ菌は、体の抵抗力が落ちたときに発症しやすく、カビの菌が増殖し、皮膚に湿疹が出るのです。
カンジダ菌は、健康な人の口の中や皮膚の表面などに存在する常在菌で、普段は悪さをしないのですが、抵抗力が落ちたときに発症してしまいます。
肘や膝などの関節の内側、そして、お尻など皮膚が擦れて通気性が悪いところに感染しやすく、特におむつの中は、カンジダ菌が繁殖しやすいんですね。
おむつかぶれは、オムツが当たる部分にだけに湿疹ができるのに対し、カンジダ菌が原因の場合は、クビレやシワの中にまで広がっているのが特徴です。
皮膚が赤くなりブツブツができ、薄皮が白く剥けたり、小さい水疱や膿胞が混じって、赤くただれたりもします。
症状の出ている場所によっては、おむつかぶれと間違えやすいので注意してくださいね。
皮膚カンジダ症ができやすい部位
おむつの中だけでなく、関節の内側、首、脇の下などに起こりやすい。
治療法と家庭内でのケア
コマメなオムツ替え、座浴やシャワーなどで清潔と乾燥を保つことが大切ですなのは、通常のケアとして大切なことに違いありません。
お尻のシワも伸ばして中までよく拭き、乾燥させてからおむつをあてます。カンジダ菌は乾燥に弱いため、そうすることで予防効果が高まります。
それでも、なかなか治らないようなら早目に受診してください。
赤ちゃんの皮膚カンジダ症に対して、おむつかぶれの薬を塗ると症状が悪化します。
抗菌薬入りの塗薬を塗れば、1~2週間ほどで良くなりますが、おむつかぶれだと考えて、ステロイド薬入りの塗り薬を塗ると症状はかえって悪くなります。
逆に、おむつかぶれに抗真菌薬入りの塗り薬を塗ると、こちらも悪化してしまうということに。
自己判断で薬を塗るのは危険です。
早目の受診をし、診察を受けた上で対処するのが良いでしょう。
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