子供のまばたきが頻繁、または咳払いを何回もする…こんな時は、チック症かもしれません。
チックとういうのは、要は「癖」です。
子供の5~10人に1人程度は症状が出るもので、あまり珍しくないのです。
原因もはっきりせず、大人になるにつれて改善していくものと言われています。
しかし、良くならないこともありますし、一度治まっていたのに、再び症状が出始めることもあります。
また大人になってから発症することもあるんですね。
どうしたら良いのだろう…とお悩みの方もいるでしょう。
そこで、大人のチック症の症状と、治療について調べてみました、気になる方はぜひ御覧ください。
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チック症は、子供よりも大人の方が治りづらい
子供時代からチック症が改善せずにそのまま大人になっても、まだ続いているようなことがあります。このような時には、すでに慢性化していることが考えられ、定着してしまうと治りづらくなってしまうんですね。
大人のチック症の症状といっても、子供のそれと相違はありません。
特に多いものとして、瞬きや咳払い、首をふる…といった症状があげられます。
トゥレット症候群といって、運動チックと音声チックの両方の症状を呈する病態もあります。
首を振る、まばたきをする、跳びはねるなどの運動性のものと、咳払い、唸る、同じ言葉を繰り返し言ったり、汚い・卑猥な言葉を言ってしまうなどの音声性のものの両方の症状が現れます。
そして、その症状が1年以上続いているものを言います。
大人のチック症~原因は?
チック症の原因の詳しいことは不明ですが、神経伝達の異常…ドーパミンの過剰放出が関係していると考えられています。
子供からずっと続いている以外に、大人になってから症状が出てしまうような場合は、心理的な要因が関わっていることも多いのです。
主なものは人間関係であり、例えば、家庭、学校、職場でのものですね。
さらには、チックの症状を自分では認識しているのに、止めたくても止められないというジレンマが、さらに症状を酷くさせます。
この状態がストレスを生み、さらに悪化するという負のスパイラルに陥るわけです。
このストレスによって頭痛を併発することもあるとのことです。
男児(男性)に多い傾向があり、その比は3:1です。
その理由の詳細は、はっきりしていませんが、男女の成長、発達の特異性が関係しているようですよ。
芸能人でも「この人チック症では?」と思うような人達は、男性が多いような気がしますしね。
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大人のチック症~治療はどんなことをする?
大人の場合のチック症でも、あまり症状が酷くなければ、そのまま経過をみていくこともできますが、気になって仕方ない、どうしても治したいということもあるでしょう。
社会人でしたら、仕事の内容にもよりますが、死活問題になることもありますよね。
心理的、おもにストレスが原因になっていることも多く、それが解消されなければ、チック症の改善には結びつきませんし、とにかくストレスを溜めないことが一番です。
深呼吸や腹式呼吸をして気分を落ち着かせるとか、気分転換を図る、趣味を持ち楽しい時間を作るなど、自分でできる対処法を試してみるような改善策を考えてみてはどうでしょうか。
…が、「そんなことで治るわけないでしょーが」
たぶん、大多数の人はこう思うでしょう^^;はい。
となると最終的には、やはり専門家の力を借りることになるわけですが、受診するなら心療内科や精神科、神経内科が適当です。
しかしながら、一般的には、特別な治療を行わず、通常通りの生活を送るということを提案されることも少なくないようです。
治療として心理療法や行動療法が用いられるのは、慢性化、重症化した場合です。
日常生活に支障をきたしているような重篤な場合でなければ、通常、薬物療法も行われません。
こうした可能性をふまえた上で、医療機関を受診してみるっていうこともアリです。
精神科か~、心療内科か~と深く考えこまずに、もっと身近なものと考えるべきですしね。
ストレスがかなり酷いのであれば、場合によっては安定剤の処方を受けられることもあります。
大人のチック症は、普段からストレスを抱えている人が罹り、症状が強くなりやすい傾向があります。
だからといって、ストレスが溜まれば、必ずチック症になるというわけではありませんよ。
ストレスうんぬんに関わらず、先天的な要素で発症する場合もあるわけです。
この要因が重なりあって、なりやすい体質の上ストレスが溜まりやすい状況であるということが、発症リスクを上げるということにはなるかもしれません。
特に、真面目、完璧主義、神経質、心配性などの性格の人はその可能性があります。そうは言っても、性格はそう簡単になおせませんよね。
先に、自分でできる対処法をご紹介しましたが、意外と気分転換や没頭できる趣味を持つことは効果的なんですね。
うまくはまれば、改善したり、いつの間にか症状も消えていたりすることも多いようです。
できることはやってみる気持ちで取り組んでみるのも、ひとつの方法ですよ。
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