野菜の保存ってどうしてますか?
冷蔵庫には野菜室があるので、そこに保存しているでしょうか?
野菜は、収穫してからも成長しようと呼吸をしています。全部が全部ではありませんが、水分が多いものが多く、組織も柔らかいものが大多数です。
品質を保持しながら保存するのもなかなか大変ですよね。
大きな野菜だと使いきるまでにしなびてしまったり、腐ったりしてしまうことも少なくないでしょう。
そこで、野菜の上手な保存の方法をご紹介します。
冷蔵庫に入れていい野菜と、ダメな野菜、冷凍できる野菜とできない野菜がありますよ。
方法によっては、可能になったりする場合もあります、ぜひ参考にしてください。
ス ポ ン サ ー リ ン ク
野菜の保存方法~野菜別
基本の野菜の保存方法です。
【冷蔵庫に入れるか否か~劣化を防ぐ方法】
ほとんどの野菜は、冷蔵庫の野菜室の保存で大丈夫です。
通常は、温度が低い方が野菜の呼吸を抑えられるため、野菜の育とうとする力が弱くなります。
ただ、一般的に、イモ類や一部の野菜は低温保存を嫌いますので、常温、冷暗所での保存が向いています。
冷蔵庫に入れない野菜
●かぼちゃ
●じゃがいも・サツマイモ・里芋
●玉ねぎ(新玉ねぎはNG)
これらの野菜は、丸ごとの場合です。カットしたものは、種を取り除いてからラップをしたり、袋に入れたりして冷蔵庫の野菜室です。
【水分の蒸発を防ぐ処置をする】
(冷蔵庫保存野菜の場合)
ほとんどの野菜は、水分が多いです。
収穫した時の水分は、徐々に減っていくのですが、それが5%以上になると、品質がかなり落ちます。
基本は、ジッパー付きの袋に入れ、大きなものはラップでピッチリくるんで保存するのが良いでしょう。
また、カットしたものの切り口は必ずラップを密着させて水分蒸発を防ぐようにします。
【野菜の呼吸を抑える】
(冷蔵庫保存野菜の場合)
保存の期間が長いほど、野菜自身が自分の成分を使って育とうとします。
冷蔵庫に入れても、速度を抑えることはできますが、より効果的にするためには、呼吸を抑えること。
水分の蒸発を防ぐ方法と同じですが、こちらもジッパー付きの袋やラップを使用して、空気との接触面を減らすことで劣化が防げます。(完全に密封はしないでください)
保存状態のもちは、その野菜によって違います。
いずれの場合も、早めに食べきるのが良いのは言うまでもありません。
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冷凍できる野菜~冷凍保存方法
葉物野菜の代表格であるキャベツやレタス、白菜は冷凍保存に向いていないと思いがちですが、じつはできます、それも生のままで。
他の野菜も生のまま冷凍保存が可能なものが多いです。
中には、無理なものもあるので、それはちょっとした処理が必要です。
●白菜
白菜の葉を1枚ずつ剥がしよく洗い、水気を切って白菜の葉と芯をカットし別々にしてジッパーつきの袋に入れて冷凍保存します
葉はザク切り、芯は細切り棒状にしておくとすぐに調理できて便利です。凍ったまま使ってください、加熱調理向きです。
●キャベツ・レタス
葉を剥がして洗って水気を切り、5センチ角程度のザク切りにしてジッパー付きの袋に入れて冷凍します。
口を閉める時には、カサを手で押して空気を抜きながら閉めてください。
こちらも、冷凍したまま加熱調理に使えます。解凍後、生で食べるのには向いていません。
●なす
使いやすい大きさに切り、水にさらしてアクをとってから水気をとり、ジッパー付きの袋に入れて空気を抜いて冷凍保存します。
汁物に使う時には、凍ったままでOK。炒め物に使う時には、レンジで解凍して水気を切ってから使ってください。煮込みは大丈夫ですが、加熱時間が短めの炒めものは、味の染みがイマイチかもしれません
●ホウレンソウ
根本を切って取り除きザク切りにしてよく洗い、水気を切ってジッパー付きの袋に入れて軽く口を閉め、冷凍庫へ。凍ったら袋の空気を抜き、少し潰して空気を抜いて保存します。
解凍してお浸しや、そのまま加熱料理もできます。
●玉ねぎ
スライスしてジッパー袋に入れて、そのまま冷凍保存できます。
解凍せずに、加熱調理できて便利です。飴色玉ねぎにするには、実は凍った玉ねぎを使うと短時間で完成します。
●小松菜
水洗いして、水分をふきとり、食べやすい大きさに切ってジッパー付きに袋に入れ、空気を抜いて閉め冷凍庫へ。調理するときは、袋のまま流水解凍、加熱するのであれば凍ったままで可。
アクが気になるときには、冷凍前に水にさらしてください。
●ブロッコリー
小房に分けて、30秒ほど茹でて(レンジ加熱でもOK)、水気をとりジッパー付きの袋にいれて冷凍保存します。
使うときには、凍ったまま調理できます。
●大根
大根は水分が多いので冷凍保存に適さなさそうですが…できます。大根を洗って、皮を3mm(厚め)くらいに剥いて、厚さ4センチの輪切りにしてジッパー付き袋に入れできるだけ空気を抜いて閉め冷凍保存します。
解凍せずに調理可能なので、すぐに火にかけられます。
●長ネギ
水洗いしてキレイにし水分をきって袋の大きさに合わせてカットし、ジッパー付きの袋に入れて空気をしっかり抜いて閉じ、冷凍保存します。
刻んでの保存もできますが、長いままの方が応用が利きます。
キザミでの保存も別袋にしておくと、料理別に使い分けができて便利です。
●キュウリ
水分が多いキュウリは、本当なら生の冷凍保存は向かないのですが、方法があります。キュウリをスライス(スライサー使用推奨)して塩をふって塩もみし、きつく絞って小分けにしてラップに包みジップ付き袋にいくつかまとめて入れて冷凍保存します。
自然解凍or流水解凍で。
●じゃがいも
じゃがいもは生のままの冷凍保存には向きません…ですが、ちょっとの工夫で可能になります。
皮を剥いて、4等分程度に切り、塩を入れた鍋でじゃがいもを茹でます。芋が柔らかくなったらお湯を捨て、再度加熱し粉ふきいもにしてから潰します。
粗熱をとってからジッパーのついた袋に入れて平らにし、空気を抜いて冷凍保存します。
袋に入れてから、菜箸で袋の上から押し付けて4等分に筋を入れて冷凍すると、使用するときに小分けになって便利です。
●ニンジン
洗って皮を剥いて細切り、いちょう切りなどお好みの切り方をして水気を切ってジッパーつき袋に入れ、空気を抜いて閉め、冷凍保存します。
冷凍状態のまま調理可能です。
●トマト
ヘタをとり、ラップで包んで冷凍庫へ直接入れます。凍ったら、ジッパー付き袋に入れ替えて冷凍保存してください。
半解凍すると、皮も簡単に剥けます。潰して使うのに向いていますよ。
●きのこ
いろいろなきのこをミックスして冷凍しておくと便利です。
石づきを取り除き、きのこの種類によってスライスしたり、カットしたり、小房に分けて数種類のきのこを混ぜてジッパー付き袋にいれて冷凍保存がおすすめです。
解凍せずに調理に使用します。
※水気はキッチンペーパーでを拭きとった方がより良いですよ。通常の家庭において、扱うことの多い野菜の保存方法を取り上げました^^
余った野菜を保存する、大量にあるから保存したい…って場合が多いですよね。
でも、むしろ冷凍しておいた方が旨味も凝縮、栄養価も高くなるという研究結果もあるそうですよ。
だから、あえて一度冷凍してから食べる!…こんな考えがあってもいいかもしれません(笑)
まぁ、それは言い過ぎかもしれませんが、とにかく食べきれない野菜をできるだけ新鮮な状態で保存しておきたいと思うのは当然のことです。腐らせるのはもったいないではありませんか。
冷凍することによって、栄養価が損なわれず、鮮度もキープできるなら良いですよね。(当たり前ですが、徐々に劣化はします)
とは言え、野菜によっては向き不向きがあるのも事実です。
その野菜に適した保存を心がけ冷凍保存が可能な野菜であれば、ぜひ試してみてくださいね。
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